精神疾患を持つ利用者との関り

ホームヘルパー」No533 令和4年4月号より

精神疾患を持つ利用者との関りを学び、苦手意識を払拭しよう~

から引用させていただきます!

訪問介護員の皆さんからは「精神障害者の担当は難しい」という言葉をよく耳にします。

その理由として「時間がかかる」「手間がかかる」「こだわりが強い」などという声が上位を占めているようです。

精神障害を持つ利用者本人は、何かしらの「生活のしづらさ」を抱えており、日常生活への支援を必要とし、多くの人々は「たとえ重い障害を持っても、今まで暮らし慣れたところで自分らしく生活したい」という願いを持っていることを再認識すれば、訪問介護の仕事はその思いを受け止めて支援していくこであることがわかるのではないでしょうか。

精神障害の介護は苦手」と思い込んでいる訪問介護員は恐らく、接する機会が少ないことによる不安や慣れていないことによる違和感も大きいのではないかと思います。

精神障害者と関わって経験を重ねることで、特別な支援ではないこと、他の疾患を持つ利用者への支援と何ら変わりはないことが分かることでしょう。

 

{関り方のポイント}

〇利用者の力を引き出す・力を生かす支援(エンパワメント)を実施しましょう。

〇問題点を探すのではなく、長所を引き出しましょう(病気や障害に注目するのではなく、本人のできることに注目する)

〇利用者のありのままの生活をまるごと認めましょう。

〇利用者の困っていることを共有し、一緒に解決しましょう(依存心に注意)

〇コミュニケーションの3大原則(傾聴、受容、共感)を有効活用し、信頼関係を構築しましょう(聞いてくれる人のアドバイスは通りやすいもの)。

〇1人で抱え込まないで、チームで支える社会資源の活用などを検討しましょう(家族もチームの一員)。

 

真岡介護センターは高齢者、障害者の方々に訪問介護を提供をさせていただいていますが、ここ数年障害者支援のご要望が増えている現状です。

当社でも対応する職員からは「障害者支援は難しい」との声を聞きますが、上記のように「特別な支援ではないこと、他の疾患を持つ利用者と何ら変わりがない」という認識は必要なことと思います。

先入観を持つことなく、利用者の本当の姿に着目し「地域の在宅生活」支えていきます!