「サ責・ヘルパーのバーンアウトを防ぐには」
季刊誌「へるぱ!」より、バーンアウトについての特集。
訪問介護は、介護の仕事の中でもとりわけ個別性の高いケアが要求される。
過剰な気づかいや心配りをしても報われない経験を繰り返すことが多く、常に自己制御を強いられるので、慢性的ストレスを抱え込みやすい。
気づいたらいつの間にか燃え尽きてしまっていた(バーンアウト)というサ責やヘルパーも多い。
今まで熱心に仕事をしていた人が急に組織の同僚や周りの環境、あるいは利用者さんの悪口を言いだすようになったら要注意。
これを「脱人格化」という。
これはバーンアウトしている状態で、今まさに燃え尽きようとしている。
自分が報われないことを合理化するために同僚や周りの環境などについて愚痴を言ったり、悪意を持ったりして、成功しない原因をはぐらかそうとする。
バーンアウトしそうな人の兆候をどうやって見分けたら良いのか?
それは前途の「脱人格化」という傾向が現れたとき。
それまで真面目に勤務していた人が豹変するので、それと認識しやすい。
この兆候が現れたらまさに介入するタイミング。
その人の仕事に対する思いや悩みを聴いていくと、特定の価値観にとらわれて働いていることがわかり、空回りしているケースがほとんど。
その時点で、仕事に対する価値観は多様で一つではないことを、その人と共有できれば「こうでなければならない」という思い込みをある程度抑えることができるかもしれない。
サ責、ヘルパーともに「一人にさせない」取り組みの大切さを再確認しました!