やりがいマネジメント!

新年度がスタートしました。

真岡介護センターでは職員のやりがいに着目していきます!

 

 

【管理することがマネジメントだと思っているからダメなのだ】

「マネジメント」という言葉が日本では「管理」と訳されているので、マネジメントとは管理することだと考えている人が多いのではないかと思います。

 

企業の目的が利益だと勘違いしている人が多いのと同じように、マネジメントの仕事を管理することだと勘違いしている人が多いと感じます。

 

確かにマネジメントには管理的な側面があります。

 

しかし、人間は他人からの管理が強ければ強いほどやる気を失っていく生き物です。

 

人という資源をどのように有効活用できるかがマネジメントの最大の課題であり、マネジメントの腕の見せ所なのです。

 

ドラッカーは次のように言います。

 

「本当の資源は一つしかない。人である。組織が成果をあげるには、人を生産的たらしめることによってである。それは仕事を通じて行われる」

 

人がやりがいをもって仕事をしているときの要因はかなり共通しています。

 

それは次のようなものです。

  1. 期待され、頼りにされ、大切な仕事や意義のある仕事を任され(責任)
  2. 新しいことや、よりレベルの高いことに取り組み(挑戦)
  3. 自由に思い通りに自分で判断して仕事をし(自律)
  4. 期待に応え、困難を乗り越えて何かを達成し(達成)
  5. 成果を出し、貢献し(成果・貢献)
  6. 感謝され、認められ、評価された(承認)
  7. また、上記のプロセスを通して自分が成長していると感じたとき(成長)
  8. 上記の前提には、明確な目的や目標と、チームが一丸となっている状況が存在する

これらの内容はどれも「管理」とは程遠いものです。

 

人がやりがいをもって仕事をしている場面を想定すると、むしろ管理とは逆の、何かを任され、自分の思い通りに仕事をし、主体的に何かを達成しようとする姿が思い浮かびます。

 

上司側が「管理するのが仕事」と思っていたり、部下側が「言われたことをやるのが仕事」だと思っていたりする職場から、活き活き働く人は出てきませんし、そんな職場が活性化した組織になることはありません。

 

現場のマネジャーは一人ひとりの生身の人間に向き合わなければなりません。

 

人間は一人ひとり、能力も仕事のやり方も性格も価値観も考え方も全く違います。

 

さらに、日によって気分も違い、状況によって対応も違うのです。

 

この一人ひとりの複雑な人間に関する難しい問題を「どうにかこうにか何とかしていくこと」がマネジメントなのです。

 

⦅國貞克則 現場のドラッカーより⦆

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「管理」「マネジメント」がもつ意味を真摯に受け止め、自分自身を振り返りながら1~8のやりがいの要因を忘れず、より良い職場にしていきたいと思います!

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