真岡介護センターの日記

社内研修や日常を投稿しています!

ケースカンファレンス!

ケースカンファレンスで実技の確認をしました!

今回は男性ご利用者の髭剃り!

電動髭剃りの使い方、どのようにすれば深剃りできるか、確認しました。

ご利用者にとって、身だしなみを整えることは大切ですよね!

 

私は、朝から髭を剃らずに、利用者役をやらさせていただきました!

 

意外に刃を当てる角度、強さなど微妙な加減が必要で、身をもって体験することができました!

 

その他、スライディンググローブを使用しての体位交換の方法など、実際にベッドを使用し実技の確認をしました。

 

参加されたヘルパーさん、ありがとうございました!

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対話の技法!

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田坂広志 仕事の技法より、コミュニケーションにおける大切な考え方を共有させていただきます!

「対話」には二つの種類がある。

一つは「表層対話」と呼ぶべきもの。

一つは「深層対話」と呼ぶべきもの。

 

では、「表層対話」とは何か?

それは「言葉のメッセージによる対話」のこと。

 

では、「深層対話」とは何か?

それは「言語以外のメッセージによる対話」のこと。

 

メッセージには「言葉のメッセージ」と「言葉以外のメッセージ」がある。

 

これを、コミュニケーションの専門分野では、「言語的メッセージ」と「非言語的メッセージ」と呼ぶが、実は日常の仕事や生活においては、「言語的メッセージ」よりも、むしろ、「非言語的メッセージ」の方が、支配的な役割を果たしている。

 

専門家の中には、コミュニケーションにおいては、「言語」の役割は二割で、「非言語」の役割は八割だとする者もいる。

 

例えば、言葉では「いいですよ、気にしてませんから・・・」というA君だが、その表情からは、例の件を、そうとう気にしていることが伝わってくる場面。

 

例えば、仏頂面で「申し訳ありませんでした」と言いながら頭を下げるB氏だが、その雰囲気からは、本当に申し訳ないとは思っていないことが伝わってくる場面。

 

例えば、「耳の痛いことでも何でも言ってください」というCさんだが、腕を組んで相手を睨みつける仕草からは、むしろ「私に何か悪い所でもあるんですか!」という拒否の気持ちが伝わってくる場面。

 

このように、日常の仕事や生活において、「言葉以外のメッセージ」として伝わってくるものと、視線や表情、仕草や動作など、言葉の奥から「言葉以外のメッセージ」として伝わってくるものが違っているという経験は誰もが持っているだろう。

 

そして、この三つの場面が、いずれも示しているように、「対話」や「コミュニケーション」においては、「言葉のメッセージ」よりも、「言葉以外のメッセージ」の方が、むしろ重要な意味を持っている。

 

これは何を意味しているか?

 

「表層対話」よりも「深層対話」の方が、重要な意味を持っている

 

そのことを意味している。

 

すなわち、仕事や生活の「対話」においては、「言葉のメッセージ」による「表層対話」よりも、むしろ、「言葉以外のメッセージ」による「深層対話」の方が、はるかに重要な意味を持っているのである。

 

では、どうすれば、この「深層対話の技法」を身につけ、「深層対話力」を高めることができるのか?

 

「深層対話の技法」を身につけるためには、商談、発表、説明、会議、会合、報告、連絡、相談など、日々のすべての「仕事」における「言葉以外のメッセージ」の交換を振り返り、細やかに、そして深く「反省」することである。

 

ここで「反省」という言葉を使ったが、これは「経験したことを、冷静に、理性的に省みること」であり、感情的な側面の強い「懺悔」や「後悔」などとは異なり、「経験」から「知恵」を掴むための極めて合理的・科学的な方法である。

 

この合理的・科学的な方法としての「反省」を習慣として身につけるならば、日々の仕事の「反省」を通じて、確実に、「深層対話の技法」を身につけ、「深層対話力」を高め、「仕事力」を飛躍的に伸ばしていくことができるだろう。

 

 

上記の内容は家庭でも、仕事でも大切な心掛けだと思います。

日々の振り返り、前向きな反省(ネガティブな反省ではなく、自身の成長につなげるための反省)を習慣にし、深層対話の技法を身につけていきます!

 

 

 

 

訪問介護はどう変わる?

ヘルパーの高齢化と「定年後のセカンドキャリア」!

改定ごとに課題となっている人材確保・定着はますます深刻となっています。

訪問介護事業所で特に課題となっているのはヘルパーさんの高齢化。

その一方で、この状況はあながち暗い面ばかりではありません。

人生100年時代」と言われるなかで、年を重ねても続けることができる職業でもあり、社会全体が高齢化するなかで、定年後のセカンドキャリアとして、訪問介護の仕事に魅力を感じ、チャレンジする人が増えることが期待されます。

 

訪問介護、最後の砦としての立ち位置を明確に!

今回の報酬改定の基本報酬の部分については、訪問介護は全サービス平均にも届いていません。

有効倍率も15倍と、大変高い数字となっており、人材の需要と供給のバランスがとれていない状況です。

国のいろいろな統計調査を見てみても、最後まで家で暮らしたいという人は一定数いるのですが、「重度化してくると施設に」という思考回路がある程度できあがっていて、それをなかなか覆せません。

報酬決定も訪問介護の役割というものがしっかり認識されていないと感じます。

 

コロナ禍だからこそ、ヘルパーの「見守り的援助」を活用することでQOL改善に!

コロナ禍における利用者の意欲の低下が懸念されています。

ヘルパーは日ごろより、自立支援の観点から利用者の意欲低下防止に努め、業務と並行しながら積極的な会話を重視してケアを行っています。

本来、こういった状況下であるからこそ、QOLを重視した老計10号による「見守り的援助」を実施すべきですが、介護保険創設当時からあるこの支援を活かしきれていません。

これを実施すれば、利用者の負担がその分多くなり、本人やその家族は受け入れにくくなりますし、橋渡し役であるケアマネジャーはこれを進めにくい状況にあるからです。

利用者の心を回復し、意欲を向上させる役割を果たすのは、いちばん身近で接する機会の多いヘルパーにほかならないと自負しています。

訪問介護事業所としても、更に「見守り的援助」の効果、必要性を発信していく必要があると考えています。

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2021年度介護報酬改定

2021年度介護報酬改定 訪問介護はどう変わるか?

 

感染症や災害への対応力強化とICT活用による業務負担軽減を促進~

介護保険がスタートしてから21年。今回で11回目となる介護報酬改定は、全体の改定率が+0.70%となりました。

コロナ禍以前の2019年の年末、社会保険審議会介護保険部会がまとめた「介護保険制度の見直しに関する意見」では、「地域共生社会の実現」に向かってさまざまな提案がなされていましたが、コロナ禍でソーシャル・ディスタンスが求められた現在、思うように進んでいない状況です。

結果として今改正は、経営的に厳しい状況におかれた介護事業所を継続させる意味合いが濃い内容となりました。

 

~全サービス共通の改定事項と訪問介護に関連する内容まとめ~

感染症対策の強化

委員会の開催、指針の整備、研修の実施、訓練の実施等を義務づけ(経過措置3年)

 

業務継続に向けた取り組みの強化(BCPの策定)

感染症や災害が発生した際の業務継続に向けた計画等の策定、研修の実施、訓練の実施等(経過措置3年)

 

「LIFE」情報の収集・活用とPDCAサイクルの促進

「LIFE」へのデーター提出とフィードバックの活用によるPDCAサイクルの推進・ケアの質の向上を推奨

 

人員配置基準における両立支援への配慮

育児や介護により短時間勤務を行っている常勤職員について、週30時間以上勤務している場合は「常勤」扱いが可能に。

育児・介護休業取得の際に非常勤職員による代替職員の確保を進め、休業中の常勤職員と同等の資質を持つ複数の非常勤職員を常勤扱いとして認めることが可能に。

 

ハラスメント対策の強化

すべての介護事業者に適切なハラスメント対策を求める

 

会議や多職種連携におけるICTの活用

運営基準上必要な会議において、利用者が参加しないものについてはテレビ電話等の活用を認める(利用者を交えた会議も同意が得られれば実施可)

 

利用者への説明・同意に係る見直し

押印欄を削除し、原則としてデーターでの対応が可能に

 

員数の記載や変更届の明確化

運営規定や重要事項説明書に記載する従業員の「員数」について、「○○人以上」と記載することが可能に。さらに変更の届出は年に1回で良いことを明確化

 

記録の保存等に係る見直し

データーでの保存を原則認めることとし、その範囲を明確化する

 

運営規定の掲示に係る見直し

運営規定等の重要規定等の重要事項について、事業所の掲示だけでなく、閲覧可能なファイル等で備え置くことが可能に

 

高齢者虐待防止の推進

虐待の発生又はその再発防止をするための委員会の開催、指針の整備、研修の実施、担当者を定めることを義務づけ(経過措置3年)

 

地域区分の見直し

隣接地域すべての地域区分が当該地域より高いまたは低い地域など、一定の条件を満たす地域において、当該地域の地域区分の設定値から隣接地域の地域区分の中で一番低い区分までの範囲内で選択できることとする特例措置を適用

 

訪問介護の基本報酬は微増にとどまり認知症専門ケア加算が創設へ~

ほとんどすべてのサービスにおいて基本報酬がプラスとなった今改定ですが、訪問介護に限ってみると、微増にとどまりました。

新規の加算については、認知症専門ケア加算が創設されました。

一日につき、認知症ケア加算(Ⅰ)が3単位、同(Ⅱ)が4単位となっています。

取得要件としては日常生活自立度Ⅲ以上の利用者が全体の100分の50以上であることや、認知症介護実践リーダー研修修了者の配置が求められています。

専門研修についてはeラーニング等を活用し、受講しやすい環境整備を行っていくことが示されました。

 

~看取り期の2時間ルールの見直し~

これまでは、訪問介護で1回のケアに入ると次は2時間空けなければ、再度、ケアしにくい報酬体系になっていました。

しかしこの「2時間ルール」と言われるものが、看取り期のケースに限って緩和されることとなりました。

つまり、看取り期は一日のうちで何回かのケアに入る必要があるため、2時間空けずとも基本報酬が算定しやすくなりました。

 

訪問介護あっての「在宅介護」!

在宅介護の基本は訪問介護です。

もちろんデイサービス、ショートステイ、居宅介護支援、訪問看護リハビリテーションも重要です。

しかし、在宅介護を支えている基本部分は、ヘルパーだと思いますので、この報酬改定の下、頑張っていきます!

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感染症研修!

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芳賀赤十字病院 看護部 看護係長 感染管理認定看護師 金澤先生による感染症研修に職員一同参加いたしました。

 

新型コロナウイルスに関する予防も必要ですが、感染症全般における正しい予防策に関する知識を学ばせていただきました。

 

正しい手指の消毒方法、手袋・エプロンの正しい着脱方法など、実技を通じて学び、現場ですぐに実践できる内容でした!

 

今回の研修を受け、更に感染症に対する意識「自分を守って、みんなを守る」を職員一同再確認しました!

 

 

全体会議

4月13日(火)全体会議を開催しました!

今回の会議は事業所で行い、マスク着用、常時換気をし、感染対策をしながらの会議となりました!

 

会議の内容は前年度の振り返り、今年度の取り組みについて周知させていただきました。

 

今年度は更に当社の特徴を明確にし、チームが一丸となっている状況を目指していきます!

 

当社の特徴は「自立支援」「利用者主体」です。

 

介護保険の基本である自立支援をいかにして社の文化として体現していくか、、、

 

アセスメント、訪問介護計画書、手順書を今まで以上に利用者支援に反映させていきます。

 

計画書では短期目標、長期目標を利用者とともに考え、利用者が目標に向かって意欲的に生活できるよう、寄り添っていきます。

 

そのために必要な研鑽は多々ありますが、まずは自立支援、利用者主体を体現すべく職員一同燃えております!

 

皆さん、より良い支援に向かって邁進していきましょう!
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コミュニケーションとは?

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○コミュニケーションとは何か

介護の現場でも利用者、関係者、社内での上司と部下の関係と、様々な場面でコミュニケーションは大切で、スキルを身につける必要があるといわれています。

私自身「コミュニケーションとは何か」深く考える機会がなく、なんとなくわかっているという状態でした。

 

國貞克則先生の「現場のドラッカー」より

 ドラッカーは「同じ事実を違ったように見ていることを互いに知ること自体が、コミュニケーションである」といった本質を突いたことを言います。

しかし、ドラッカー自身は「もしかするとわれわれは、コミュニケーションを完全に理解することはできないかもしれない」とした上で、「すでにわれわれはコミュニケーションについて四つのことを知っている」と言います。

  1. コミュニケーションは知覚である。
  2. コミュニケーションは期待である。
  3. コミュニケーションは要求である。
  4. コミュニケーションと情報は異なる。

1番目の「コミュニケーションは知覚である」。例えば「お会いできて光栄です」という言葉が本当に何を意味するかは、言葉だけではわかりません。

しゃべり方や眼つきや態度、さらには置かれた状況やそれまでの背景によって、その意味は大きく異なります。

さらに「知覚である」というもう一つの意味は、コミュニケーションは受け手が理解して初めて成り立つということです。

受け手が理解できなければ、それは送り手が音を立てているということに過ぎず、コミュニケーションが成り立っているということにはならないのです。

 

2番目の「コミュニケーションは期待である」というのは、人は基本的に自分が期待していることしか聞かないということです。

人は期待していることしか聞こうとしません。

ですから、部下とコミュニケーションを取ろうと思えば、まず部下が何を期待しているかを知らなければならないのです。

 

3番目の「コミュニケーションは要求である」というのは、一般的に上司から部下へのコミュニケーションは、部下に対して行動変容や考え方の変容を要求します。

しかし、人は自分の価値観や欲求や目的と合致しないものは簡単に受け入れません。

そういう意味では、まず部下がどういう価値観、どういう欲求、どういう目的を持っているかを理解しなければコミュニケーションは進んでいかないのです。

 

1番目~3番目に共通していることは、コミュニケーションは受け手が主役だということです。

したがって、上司と部下のコミュニケーションは基本的に下から上です。

部下のことがわかっていなければ、適切な指導もアドバイスもできるはずがありません。

 

4番目の「コミュニケーションと情報は異なる」というのは「コミュニケーションは知覚と深く関わるが、情報は理論と結びついている」ということです。

コミュニケーションは全体を全体として見て、本質を理解しなくてはなりません。

一方で情報は、感情や価値観や期待などといった人間的な要素と切り離されていればいるほど、情報としての信頼性と有効性が高まるのです。

ドラッカーは、上司と部下がコミュニケーションを取る場合、上司が聞く耳を持つだけでは不十分であり、「両者に共通する何かに焦点を当てなくてはいけない」と言います。

だからこそ、共通の役割、共通の目的、共通の成果といったものに焦点を当てる、自己目標管理における上司と部下のコミュニケーションは極めて有効なのです。

 

 

コミュニケーションとは送り手が主役ではなく、受け手が主役という認識が大切。

さらに相手の価値観、欲求、目的を持っているか知る必要がある。

自分自身を振り返ると、おおいに自分中心的なコミュニケーションを取っていたか気づかされます。

 「現場のドラッカー

 この内容は「上司と部下」とのコミュニケーションに言及した内容ですが、介護現場のコミュニケーションにも活かされる内容だと思います。

「利用者を知る」それが基本にあることで、より良いコミュニケーションが取れ、訪問介護計画の目標に、利用者、支援者が共通意識で向かっていくことができるのでしょうね。

コミュニケーションの奥深さ、社内でも向き合っていきたいと考えています!